ドゥーエ新富町は東京メトロ有楽町線「新富町駅」徒歩3分の中央区新富にある2006年2月築の地上12階建て、総戸数60戸、RC（鉄筋コンクリート）造の高級賃貸マンション。冷暖房設備についても，27年夏には地階および１階で，28年夏にはその上の各階で運転を再開した。このほか，中之島ピルの修繕（22年），二号館外装の化粧直し（25年），高麗橋ピルの修繕（27），本館屋上の雨水防水および排水（28年）等の復旧工事を行なった。地代家賃統制令の改正した、昭和25年７月に地代家賃統制令が改正され，ビル等の事務所用建物については統制が解除されﾉた。当峙は朝鮮戦争勃発（|司年６月）後の好景気もあって圧盛なピル需要が存在しており，この措置を契機に貸ビル業は再出発することになった。とりわけ当社にとって，創立以来一貫して苦しめられてきたビル賃貸料の統制が撤廃されたのは，ビル事業の本格的展聞を初めて可能にする画期的なことであった。当社は，統制撤廃直後の25年８月，テナントの同意を得てビル賃貸料を従来の３倍に引きあげた。ただし，同時に経費臨時負担金等の賃貸料以外の役務料を大幅に縮小したため，実質的な値上げ幅は約50％にとどま。た。その後26年10月にも当社は，賃貸料を約30％値上げした。その結果，25年７月時点で920円であった室町一構各ビルの役務料を含む実質的な賃貸料の坪当り平均月額は，25年８月以降1331円，26年10月以降17131コ］に引きあげられた。これらの措置によって，ビルの賃貸料収入は当社に安定的な収益をもたらすことになった。25年７月の地代家賃統制令改正の|祭非住宅地の地代統制も撤廃された。住宅地の代統制は継統されたが，同年８月にその水準が修正された。これらを受けて当
社は，同年９月に非住宅地は約４倍，住宅地は約1.7倍，平均約３倍の地代値上げを実施した。三井別館の建設は、地代家賃統制令の改正と前後して当社は，高まる借室需要に応じるためビルの新増築に収り組んだ。まず，昭和25年２月には三井三号館新館と二号館のあいだに三号館新館の増築を開始し，同年９月には延466坪の鉄骨鉄筋コンクリート造り８階建てのビルの竣工をみた。増築資金約3000万円は帝国銀行からの借入れによって調達した。新館の増築に続いて当社は，室町の三井ビルの北側昇地である目本橋室町三丁目の415坪の土地に三井別館を新築することを計画した。25年９月には施主（当社）できごとであった。地上９階，地下２階の鉄骨鉄筋コンクリ一ト造りで延3456坪の三井別館に総工費約３低円をかけて27年１月に竣工した。三井別館に入居した主要な賃匿会社は，日本銀行，帝国銀行，三井鉱山，三井船舶，東洋高圧工業，東洋レ一ヨンや，のちに二井物産再合同の一翼を担つた目本哉械貿易，室町物産，東京食品，極東物産等であつた。当社の江戸取締役は，解散した三井物産の高橋清悟清算人との約東に基づき，三井別館を再合同後の三井物産の事務所として利用するため第―物産に三井別館となるよう申し入れた｡しかし,この中入れは断わられ，第一物産の別館入居は実現しなかった。三井別館の賃貨条件を，当時都内で新築された主要なビルの賃貨条件と比較したものである。三号館新館の増築や三井別館の新築によつて室町地区のビルの名称が複雑化したため，当社は28年７月にピル名を改称した。その結果，三井本館・三井二号館・三井別館は従来のままであったが，三井三号館は西三な館，三号館増築部は北三号館，三号館新館はモの増築部分を含めて中三号館と，それぞれ改称された。そして一時期各館の総称として東京三井ピルという呼び名が使われることになった。近隣施設：まいばすけっと