グリーンパーク新富町


グリーンパーク新富町は2011年10月竣工の地上10階建て総戸数37戸の高級分譲マンション。地代家賃統制令と接収という厳しい状況のなかで,終戦後しばらくのあいだ当社のビル事業は低迷を余儀なくされた。しかし,ビルの借室需要は復興の進展とともに増加し,当社はビル事業の再出発の日がやがて来ることを確信して,その準備にあたった。当社は,昭和22年(1947)10月に大阪駐在員をおき,大阪の中之島ビルを直接管理することになった。これは,従米当社の委託で中之鳥ビルの管理にあたってきた二井物産が,同年7月の総司令部指令により解散することになったためにとられた措置であった。初代の大阪駐在員には今井幸夫が任命され,そのもとで当初は30人の従業員が働いた。これら31人は,当社が三井物産から継承した人員であった。当時は阪神地方の方が東京より生計費が高かったために,大阪勤務者には22年から23年にかけて「臨時特地手当」が支払われた。なお,25年6月に当社は,人阪駐在員を大阪出張所に改めた。ビルの復旧、戦時中の金属供出により,当社の東京および大阪のビルの冷暖房設備は仝部,エレベーターも28台巾18台が撤去されていた。そのため戦後のビル事業は,戦争によって荒廃したピル内外の復|口から始めざるを得なかった。エレベーターについては,昭和24年9月までに3台,25年3月までに2台,25年9月までに2台というように年度ごとに着実に復旧を進めた。暖房については,帝国銀行から6000万円の資金を借り入れ,24年9月から約半年間にわたって復旧工事を行なった結果東京,人阪の各ピルとも,25年1月に戦後初めての「暖かい冬」を迎えることができた。それまで各社はそれぞれ火ばちでわずかに暖をとっていた。近隣施設:マルショク

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