コスモ東京ベイタワー

豊洲、お台場、レインボーブリッジなどウォーターフロントのパノラマビューが魅力のコスモ東京ベイタワー。質、量ともに一層飛躍の新展開を見せていき、61年にマンションの第五次ブームこの時期のマンションの状況について説明する。まず、その売れ行きであるが、57~59年の時期には、59年ごろからマッション売れ行きは好調に転じる。たとえば流通在庫戸数、完成在庫戸数ともに、59年内に急速に減少、ピークをむかえた。59年末にはそのちょうど半分の1万1000戸であった。月間契約率も、59年平均では66.8%であり、前年の59.4%にくらべて7.4ポイントも上昇している。つまり、56~58年とつづいたマッションの売れ行き不況時代は、今まさに終わろうとする時期である。60年に入るとマンションの売れ行きは次第に好調となっていく。ただし月間契約率の推移は一進一退であった。この年の月間契約率平均は65.2%で、むしろ59年にくらべて少しではあるが月間契約率から見た売れ行きは鈍化している。ただし、流通在庫戸数、完成在庫戸数は着実に減少をつづける。たとえば59年末の完成在庫戸数は1万1914戸だったものが、60年7月末には1万戸台を割って9966戸へ、そして同年末には8663戸へと減少した。完成在庫戸数も同様であり、59年末には7224戸だったものが、60年末には3845戸へと50%近い減少ぶりである。このような。月間契約率鈍化・流通在庫と完成在庫の戸数減少は何を意昧するか。月間契約率とは、前にも記したが、ある月に新規発売になった戸数のうち、その月内に契約にまで至った戸数の割合をいう。

したがって、月間契約率鈍化・在庫減少の現象は、新規発売そのものの売れ行きは鈍化状態にあるが、そのかわりに、いわば売れ残ったマンションが売れた。そうした状況を現出しているわけだ。その意味では、新規発売物件と在庫物件とを合わせたマンション全体の売れ行きは、60年には完全に好転したと解釈してよいだろう。さらに61年に入る。この年の月間契約率の平均は76.8%、第四次ブームといわれた54年の月間契約率平均80.5%に近い数字となった。流通在庫戸数、完成在庫戸数ともに減少しつづけ、流通在庫戸数は同年1月の8404戸から2510戸へと減った。完成在庫戸数も1月の3634戸から963戸へと激減している。62年となると、もうマンションの売れ行きはブーム的状況を示す。この年、月間契約率は、2月から6月までの5ヵ月間、そして8月から11月までの4カ月、連続して90%台という驚異的な売れ行き好調さを見せた。とくに6月の月間契約率は98%という高率であったが、この数字は、この6月に売りに出されたマンションのうち、6月内に98戸が完売したことを物語っている。事実はほとんどすべてのものが即日完売であった。近隣施設:東武ストア

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