プライマル勝どきは、2015年10階建て、勝どき6丁目に佇む総戸数147戸と規模の大きい高級賃貸マンション。民間の住宅金融機関と建売・分譲業者との提携による住宅ローンが拡大し、かつ、分譲住宅が宅地開発と集団的な住宅の計画的な大量建設により比較的割安な値段になっているなど、中堅所得層が取得しやすい価格で供給されてきているとともに、また大都市では土地の入手が個人にとって困難になってきていることなどによるものとみられる。また、都心部およびその近くにマンション建築はさらに増加してきているが、これは都心近くに居住する者がかなり増加し、とくに郊外の遠隔地点の地価上昇が激しく、一戸建て住宅の価格に比して高層分譲住宅の価格がそう高いものでなくなってきたこと、かつ、住宅規模をさげ、そのうえ民間住宅ローンの条件を改善し、大衆化をはかってきたことによるものである。
46年度版現在、民間による住宅建設は比較的順調に推移しているが、今後もこの傾向を維持し、さらに発展させるためには、住宅金融公庫による長期低利資金の融資および民間による民間金融の増大を図るとともに、住宅減税措置の強化、信用補完制度の拡充等を図っていく必要がある。このため45年度において民間高層分譲住宅を取得する者に対する住宅金融公庫資金の貸付制度(いわゆるマンション貸付)を創設したほか、公庫の住宅融資保険について適用範囲の拡大および保険料率の引き下げ、③住宅の取得を目的とする一定の資金の積立等に対し、取得税を軽減する住宅貯蓄控除制度および、貸家住宅等にかかわる所得税、法人税について割増償却を認める制度の適用範囲の延長、中高層住宅にかかわる固定資産税の軽減範囲の拡大等を図った。なお、『建設白書』のこうした記述には、不動産経済研究所によるマンション調査統計が用いられるようになってきていた。近隣施設:マルエツ