エルボヌール勝どき

都営大江戸線 『勝どき駅』徒歩5分、東京メトロ有楽町線『月島駅』徒歩16分の好立地に建つ賃貸マンションエルボヌール勝どき。建設工法の進展、欧米再開発の視察により、高層住宅の建設工法も急速な進歩を見せていた。もともとアパートの建設工法は、住宅公団が30年代から、同公団や大于建設業者などによって、次々に新しい技術が開発され、ビル、アパートの建設に広く用いられるようになってきた。それに、マンション業界では、供桧戸数を増心していくにつれて、新しい工事体験を重ね、さまざまな創意工夫、新しいノウハウも蓄積していた。新しい工法の中心は、コンクリート系プレ法などで、プレキャストコンクリート(PC)工法に始まり、プレストレストコンクリート(PS)工法など発達をみせた。PS工法は、コンクリート板に鋼棒を通して、主要個所を締めあげ、全体をキッチリと一体化するもので、PC工法のアパートだと4、5階くらいまでの中層が限度とされていたが、この工法だと12、13階の建設もゆうに可能とされ、さらにHP工法になると超高層も可能といわれるものであった。こうした工法は、マッションの高層化・集団化・マンモス化を、工業化・量産化によって推進できるということで、当時の。住宅産業”推進の考え方に即して、住宅・不動産業界で、もっとも合理化できる部分として採用、導入される傾向をみせていた。すでに、40年代前半期において、こうした工法を導入してのマンション団地の建設や、市街地における15階~20階レベルのマンション高層化計画も推進されていた。
また、このころから、わが国の住宅・不動産業界では、欧米の都市開発事業を視察する海外旅行が増えていた。有力業界団体や業界専門新聞社などの主催で行われ、業界各社から参加者を募集して行うというのが、一般的なものであった。郊外のニュータウン視察もさかんだったが、都市再開発事忿への関心も高かった。とくに、マンション業界では、再開発、都市の高層化、新しい都市環境の創浩の手法などを学ぼうという気持ちが強かった。主な視察先としては、ニューヨークのチャタムタワープラザ、シカゴのマリナシテイ、ジョンコックセンター(100階建て、世界最高階のアパート)、ロサンゼルスのバンカーヒル地区再開発、サンフランシスコのゴールデングイトウェイセンター、パリのデファンス、ローマのエウル地区、口ンドンのバービカン地区再開発などであった。
日本本高層住宅協会は、44年10月、東京・日本橋の東急デパート日本橋店で「第一回高層住宅展」を開いたが、同展では、欧米の都市再開発の大型模型などを展示し、都市の未来のあり方を提案した。マンション供給の活発化は、住宅問題、住宅政策の上でも注目されるようになり、マンションに関する記述がみられるようになってきた。44年度版大都市では、住宅は都心から遠隔化の一途をたどっており、遠距離通勤という形の住宅の遠隔化の動きに対してて職場の近くに住宅をもつことの希望も著しく高まっている。最近のマンションブームは、このような職住近接への強い希望の一つのあらわれである。東京におけるマッションの建設戸数の推移をみると、一時停滞を続けていたマンションの供給は、この2年急激に増加してきている。マンションの立場は、非常に特徴的で、東京の場合、都心から30~40分の通勤時間内の山手の住宅地に限定されており、立地条件の良さが最大のセールスポイントとなっている。
マンションが脚光を浴びた36、37年の時期に次いで、今回は第2期のマンションブームといわれている。特徴は分譲価格および質の低下により購入者層の幅が広がってきたことであるといえる。かつて郊外の独立住宅に集まっていた住宅の需要層が住宅立地の遠隔化に耐え切れず、都心のマンションを志向し、このようなブームを引き起こしているる。住宅の応募状況にも端的にあらわれている。都営住宅の応募者調査によると、都心への通勤時間が一時間以内である15キロ(23区)内の住宅に対する応募者は、1時間半以上を要する30キロ圏外の応募者の10倍以上に達している。45年度版IT・住宅建設のうち建売・分譲住宅建設戸数の占める割合は、41年5.5%、42年6.2%、43年8.1%、44年9.6%と著しく高まり、また、対前年建築戸数増加率も上昇していった。マンションがこの供給増の一翼を担っている。このように建売分譲住宅が急増していく。近隣施設:東武ストア

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