コンフォリア銀座EAST

コンフォリア銀座EASTコンフォリア銀座EAST

2005年築14階建ての賃貸マンション、コンフォリア銀座EAST。1Fにローソンがあり買い物に便利。
交通は、東京メトロ日比谷線『八丁堀駅』徒歩2分、東京メトロ有楽町線『新富町駅』徒歩4分、JR京葉線『八丁堀駅』徒歩3分、都営浅草線『宝町駅』 徒歩6分、東京メトロ日比谷線『築地駅』徒歩8分と複数路線使用可能な好立地。
今ではマンションの定番になったステンレス流しの導入がされた。最近はどこの家庭でもモダンでオシャレなシステムキッチンが導入されているが、昭和30年代は流しといえば「とぎ出し」流し(大理石、花尚岩などの砕石をセメントで固め、硬化する寸前に表面を磨いたもの)がほとんどで、とぎ出し流しはまだ上等の部類だった。公営住宅では、地方に行くと、板にトタン張りという昔ながらの流しがまだゴロゴロしていたのである。そんな状況のなかで、ピカピカ光ったステンレス流しを公団が採用したのだから、たいへんな評判になった。これは初代の加納公団総裁のキモいりで採用されたのである。公団が発足して半年後の昭和30年に行われた「アパートと生活」という座談会のなかで、加納総裁は次のように発言している。「台所の流し。これを全部、私の設計ではステンレスースタイルでやろうということで見積もりをとっている」たかが流しというかもしれないが、その採用は公団関係者にとっては、清水の舞台から飛び下りるような気持ちだったようだ。『住宅公団十年史』でも「その採用に踏み切るについては、非常な決心を必要とした」と正直に告白している。というのは、当時のステンレス流し台は1台3万円もしており、こんなものを採用すれば、たちどころに家賃に影響、高家賃に拍車をかけることになる心配があったからだが、加納総裁の「良いものを安く」という熱心な主張に、検討することになったのだ。採用にあたっての条件は、価格をいかに引き下げられるかにかかっていたが、それには大量生産が前提だった。そのためには規格を統一していかなければならない。

そうなると、どんな高さにしたら日本人の体格に合うか、といった人間工学的な研究も必要となり、また、製品を何年間保証するかといったことも、大きな問題点となっていた。研究調査の段階では、ステッレススチールだけではなく、アルミニウムやタイル貼りなどさまざまなものが試みられたし、高さについても在来型の76センチから80センチ、82センチ、85センチとここでも数多くのケースが検討された。その結果、耐久性などを考慮、ステンレス製、高さ80センチのものが採用されることになったのである。残るのは価格。これも年間1万個発注を条件に、大量生産することによって、コストを一挙に市価3分1の1万円台にダウンさせることに成功したのである。ステッレス流しの採用は、ダイユッグーキッチンをさらに明るいモダンなものにし、その形式の定着化に大きく貢献することになる。こうした例にみられるように、公団創成期の大きな業績は、住宅部品と量産工法の開発があげられる。大量に発注できるという公団ならではの特徴を生かし、シリンダー錠やサッシなどの住宅部品を規格化し、大幅にコストダウンさせることに成功したのである。この規格化の路線は、その後公共住宅全体に広げられ、「公共住宅用規格部品」制度になり、さらにこれが民間のプレハブ住宅などにも適用される「住宅部品認定制度」へと発展する。認定部品は、通称BL部品と呼ばれ、エレペーター、給湯器など数多くの種類に及んできたが、その基本は、創成期の住宅公団においてつくられたものなのである。
近隣施設;中央区立中央小学校

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